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白金台の家

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和洋折衷、新旧融合のリノベーション

24帖の大広間を子供部屋3室に分けることが中心の改修工事の設計をさせていただきました。


元々備わっていた日本建築の要素を出来る限り残した計画とし、視線の抜けや照明等をあつらえることで、開口部の小さい室内でも閉塞感なくお子さん達に空間の奥行きを感じてもらえるようにしています。

廊下には収納を多く設け、扉材にラタン材や着色したオーク材を使用することで白とのバランスを調整。ラタン材は通気性を確保しながら程よいクラシックさで既存物と馴染んだ上品な仕上がりとなってくれました。3.5mと高い天井を活かし、真鍮素材がアクセントのブラケットライトとペンダントライト3灯を設置。動線上ぶつかりやすい箇所はアール壁とし、元々の天井アール形状を引き継ぎリノベーション工事ならではの意匠的な新旧の調和を意図しています。

改修箇所の床は無垢オークのフローリングで、子供部屋3室にはデスクと吊り棚を造作し衣類収納を確保。7帖ほどの部屋を広く感じられるように、入口扉は引込み戸で開けた時に存在を消すことで、視線の抜けを演出しています。タモ無垢材の通し引手とすることでお子さんの年齢・背丈に関係なく操作しやすいことに加え、同材の突板を用いた扉は閉じた際に壁面をスッキリとした印象にさせています。また戸袋部分の壁をずらすことで手掛けを残し、簡単に扉を引き出せるよう配慮しました。

玄関にはキャスター付のシューズボックスを造作。壁面に見えるようにしながら、床タイルは既存のまま、壁・天井は仕上げ材を変えるだけの軽微な工事で実用性と全体の調和を意識した仕様です。

洗面室は鏡扉付収納と洗面器・水栓を各2台ずつで複数人使用に対応、下部にはタオル掛け、引き出し収納で構成しています。天板に人工大理石、壁立ち上げ部分はマットな磁器質タイル貼りで耐水性があり清掃が容易な素材を組み合わせています。真鍮をベースに金物を選定し、正面には廊下と同シリーズのクリアガラスのブラケットライトを設置。朝の準備を華やかな気分に、帰宅後は癒しの存在となってくれるのではないでしょうか。

本工事に伴って別室リビングに置くローボードも設計させていただきました。4m長さの本体は分割した2つの箱物からできており、支える脚が3本に見えるようにデザインを工夫しています。
撮影:刀祢平喬 / Sundy inc.

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INFO

物件No.

4782

用途

住居

面積

86.33㎡

住所

東京都港区

築年

2000年(リノベーション完了 : 2021年03月)

構造

鉄筋コンクリート造、地上3階建