物件写真
間取り
マップ
当社で設計・監理をさせていただいた新築住宅の事例です。
土地の魅力を活かし、自然をめいっぱい感じられる大らかな平屋住宅を計画しました。森の中にある建物は、道路面から北側に向けて下がる傾斜地に建ち、3つのボリュームに分けて段差をつけることで土地の形状に寄り添う配置としています。建物高さを抑え、外観の素材や色を絞り、自然の中に溶け込む落ち着いた佇まいとなりました。
間取りは、道路側から駐車場→玄関→LDK→個室と奥に進むにつれてプライベート性が高まる構成です。各エリア間の段差(階段)がリズムをつけながら緩やかに空間を分けています。LDKは両側ガラス張り、それぞれの窓先には性格の異なる2種類の庭を設えました。南側には三角形のテラス+陽当たりの良い芝生広場。反対の北側は既存の森を残しており美しい木立が連なります。リビングにいるだけで多様な自然を感じられる暮らしを目指しました。
芝生広場からリビングを見ると奥の森まで視線が抜け...この立地ならではの景色が楽しめます。とても開放的なリビングですが、道路沿いに木々と調和する質感の壁を立てたり、建物形状を工夫することで隣家からの視線を遮るなど、自然に向かって開放しながらも人の目には触れることない暮らしを実現しています。
内装は、ホワイトオイル塗のオーク床に壁・天井は白を基調として華美な装飾を避け極力シンプルに仕上げました。壁に珪藻土を用いている為、空間全体から優しい印象を受けます。リビングダイニングは2.5m〜3.5mの勾配天井で開放感があり、個室前の廊下のアール天井と共に、夜になると間接照明の光が柔らかく回り込み空間を演出します。リビングダイニングや自然の庭を見渡せる大きなキッチン、大きな檜風呂からも非日常的な特別感ある暮らしを想像させてくれます。
美しい自然とともに、この家がどのように育っていくのか楽しみです。
撮影:刀祢平喬 / Sundy inc.
4928
住居
268.00㎡
戸建
東日本
2021年11月
木造平屋