物件写真
間取り
マップ
*個人邸マンションのリノベーション事例です
間取りをフルで変更する打ち合わせを進める中で、もともとの間取りが最もご要望に近い状態であることがわかった為、解体工事を少なくし間仕切り壁・設備位置をできるだけ活かす計画となっています。
75平米2LDKの普遍的な間取りで、北側玄関から続く中央の廊下を通って、明るい南側リビングにつながるプラン。設備用スラブ段差や構造躯体の梁型がある中で、暮らしに必要な機能性や耐久性に配慮しながら上質な空間となるよう、仕上げ・形状を決めていきました。
移動するだけの空間に成り下がりやすい廊下は、開き勝手の異なる各個室扉の枠周りを工夫し、扉前に天井照明を設けない計画で、緩急のある廊下空間の奥行感と大小空間の切り替わりによるリビングの開放感の演出を意図しています。
流行に捉われない素材選定を念頭に、素材を絞り落ち着いた組み合わせとして、各材料が心地よく納まる座りの良い安定感のある状態を目指しました。仕上げは白をベースに木部はオーク材、金物はシンプル形状の真鍮色に統一、タイルはそのテクスチャを感じられながらも控えめな印象に。身体が触れやすい箇所は、安全面のケアに加え、ふと手を触れたくなる面取りを施しています。
全体の中で特注・既製のバランスをとり、細部を整えてお互いが調和するような空間を目指しました。
写真撮影:
Takashi Tonehira
5193
住居
75.18㎡
神奈川県川崎市
リノベーション完了:2024年5月
鉄筋コンクリート造